想いよ、たった一人に届け!教育現場で使える「ラブレター理論」

教育×ライティング

学校・塾などの教育現場でもライティングスキルが求められる時代。「もっと伝わる」文章を書くコツを知ることで、教育をもっと楽しくしませんか?ここらいとでは、そんな思いから「今日から教育現場で使えるライティングスキル」を発信しています。

今回の記事でご紹介するのは「ラブレター理論」

たった一人に向けたラブレターを書くつもりで書くことで、ターゲットにとって伝わりやすい文章に仕上げることができます。

「お問い合わせが来がち……」「口頭で補足説明する時間を減らしたい」
とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

ラブレター理論とは?

ラブレターを書く、というのは「ターゲットを明確にして書く」ということです。

「たった1人に向けて書く」意識を持つことで、
「相手にとってわかりやすい文章とは?」という視点をもてます。

気持ちを伝えたい相手は誰?

何年生?児童?生徒?
保護者?
同じ学校の教職員?
管理職?
他の学校の先生?
教育委員会や自治体?
地域の人?

読む相手に応じて考えたいこと

①漢字、ひらがな・カタカナの割合
-児童生徒に向けた文章の場合
対象の学年に合っているか?

-大人に向けた文章の場合
理想は漢字:ひらがな=2:8

②言葉の使い方
-難解な語を使っていないか?
-専門的な用語を使っていないか?
-教員にしかわからない言い方をしていないか?


③文章の長さ・一番言いたいことの見やすさ
-行間、空白の取り方は適切か?
-箇条書きを活用できているか?
-フォント、文字のサイズは適切か?

ターゲットは究極「たった一人」に絞る

よゆうがあれば……

「保護者」「生徒」などの属性だけでなく「●●君」「△△さんの保護者」など、特定の一人にまで絞り、生活を想像してみてください(ターゲットを細かく想定することを「ペルソナ設定」といいます)。

例)

小学校3年生の●●君の保護者。共働き。
18時に帰宅して、そのまま夕飯の支度をスタート。
キッチンを通りかかった●●君からプリントの束を渡される。

見る時間がない。
他のプリントと一緒になって重要なお知らせも渡される。
なにが重要か区別できずに見過ごす可能性がある。

※想定できる対策
重要なプリントは印刷する紙の色を変える。
冒頭に要点を箇条書きで書く。
シンプルに、短く言いたいことだけを書く。
フォントを大きく、見やすいものに変える。

ラブレター理論で、想いよ届け!

児童・生徒向けであれば特に「対象を意識して書く」ということは実践されていると思います。もう一歩踏み込んで「誰」まで決めること、保護者など大人相手であっても意識してみることで、さらに「伝わる」文章にできますよ。ぜひやってみてください!

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