平安文学の一大巨編、避けては通れないのが『源氏物語』。
登場人物も多く、話も長いので、ついていけなくなってしまう人も多い作品です。
古文の読解で大事なのは「まずはざっくりあらすじを押さえること」!
そこでこの記事では、現役国語教師&専門分野古文の私が、教科書にも載っている冒頭部分を「5秒分」にまとめました。
- 次のテスト範囲が源氏物語です
- 受験対策で源氏を知っておきたい
- 学生時代の学び直しがしたい
- 古典文学に興味がある
そんな人は、是非チェックしてみてください!画像なので、わーっとスクロールするとおよそ5秒です。
図解でわかる!
『源氏物語』ってどんな話か知ってる?と聞くと出てくるコメント「源氏ってマザコンなんでしょ」
ズバリ、そのスタート地点は最初の巻「桐壺」にあります!
もっと詳しく!
最愛の桐壺の更衣を失った帝
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めちゃくちゃ悲しんで仕事も手につかない
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そんな時、桐壺の更衣にそっくりな女の人がやってくる(藤壺)
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周りの人も「桐壺の更衣に似てるね!」とワイワイ
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一方、幼い源氏には、早くに亡くなった母の記憶がない
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周りの人たちが「似てるね」と言う藤壺に、母を重ねて見るようになり、親しくするように…
光源氏も美しいし、藤壺も美人なので、「光る君」「かかやく日の宮」と並べ称されるようになりました🙆🏻♀️✨
「源氏はマザコン」が一人歩きしている感じがありますが、母本人を偏愛しているというよりは「早くに母を亡くしたちびっ子が、母の面影を別の女の人に求め始める」ところからスタートしています🤱
平安時代の文化
★楊貴妃のためし
桐壺巻では、玄宗皇帝と楊貴妃を意識した記述が多く見られます。
楊貴妃は、世界三大美人のひとり。
桐壺更衣に沼った帝は、本文中でも「楊貴妃のためし」としっかり比較されています。
死後に引用される『長恨歌』は、楊貴妃が亡くなったときの玄宗皇帝の心情を白居易が詩にしたものです。
★形代
「桐壺更衣が死んだから、似てる別の女と結婚」というと「え?!」と思う人もいるかもしれません。
が、しかし、『源氏物語』は基本これで進んでいきます……
源氏はこのシーンで既に、
母親(桐壺更衣)→藤壺が形代です。
ここからずーっと、源氏は「藤壺の形代」(もっと辿ると母親の形代)を探し続けることになります。
誰かの代わりのことを「形代(かたしろ)」と表現することもあるので、覚えておくとよいでしょう。
まとめ
桐壺巻はここまで!
次は有名な「雨夜の品定め」を解説していく予定です。
是非また見に来てくださいね〜🧸💓
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